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改善事例

68歳/女性・要介護1

歩行状態の改善・毎日料理が作れるまで改善した事例

●要介護の原因
約2年前から動作の異変に気がつく。
パーキンソン病(令和元年9月頃)


●通所回数
週3回利用(リハプライドのみ)


●個別機能訓練
・踏み台昇降等 間欠性跛行がめだっていたので
 転倒しない様に下肢を挙上出来る様に意識付けを行う。


●この改善事例のポイント

  • 身体的・精神的にも変化が現れ、特に歩行状態が大幅に改善した。
  • 足が上がらず、介助がないと段差を越えられなかったのが、足が上がるようになって、自力で段差を越えられるようになった。
  • 介助がないと歩けなかった状態だったのが、ふらつきもなく歩行が安定し、一人で買い物にも行けるようになった。
  • 庭の花の世話も2時間程度できるようになった。
  • 髪を染めたりパーマをかけたりと、おしゃれを気にするようになった。
  • 料理をしたいが震えて包丁が持てないほどでしたが、現在は毎日料理ができるようになった。

●利用の経緯

・令和元年9月頃に夫に勧められて病院を受診。その後も体調が安定せず、複数の病院を受診し検査を繰り返し、最後の病院でパーキンソン病と発覚。「この病気は悪化するばかりで何も出来なくなる」と医師から言われ絶望を感じ、自宅に閉じこもっていた。
・介護認定を受け担当になったケアマネがリハプライド小倉北とつながりがあったので紹介され見学、契約となった。


●課題およびケアプラン

水分量増量⇒1日1500ml摂取を目標にスタート。現在は2100mlを目標に設定。水分摂取のコップを決めて1日7杯、食事の際、起床時、就寝前などルールを作る。
食事量増量⇒1日1500kcalの摂取を目指す。朝食をとる習慣をつけ、一日三食摂取する。
離床時間の拡大⇒パワリハにてADL拡大を図る。生活にメリハリを持って活動する時間を確保する。


●パワーリハビリ実施状況

ローイング 2.5㌔ 1セット → ⇒ 3㌔ 3セットへ
レッグプレス 7.5㌔ 1セット⇒7.5㌔ 3セットへ
チェストプレス 2.5㌔ 1セット⇒2.5㌔ 3セットへ
ヒップアブダクション 2.5㌔ 1セット⇒2.5㌔ 3セットへ
トーソフレクション 2.5㌔ 1セット⇒2.5㌔ 3セットへ
レッグエクステンション 2.5㌔ 1セット⇒2.5㌔ 3セットへ


●体力測定の変化

令和元年12月 令和3年3月
Timed UP & GO 100.06秒 10秒65
開眼片足立ち 手すりあり 32秒 手すりなし 10.65秒
握力 右:17.1㎏
左:13.2㎏
右:25.9㎏
左:21.8㎏
ファンクショナルリーチ 22.5㎝ 23㎝
長座位体前屈 15.5㎝ 29.5㎝
30秒間足踏み 測定不能 23回
利用時の変化 自信が無く下を向いて移動される。自信のない言葉が良く聞かれていた。 髪を染めたりパーマをかけたりお洒落を気にされている。
生活状況等の変化 下肢が挙上できず、事業所入り口の段差を越える際に手すりを掴み、介助がないと入ることができなかった。 ジャンプするように段差を越える事ができるようになった。
立位姿勢の変化が見られる。
1人で買い物に行けるようになった。


●姿勢の変化
姿勢も大きく変わって通所開始時は膝を曲げて前傾姿勢でバランスをとっていましたが 今は姿勢が良くなり背筋もピンとしています。

●考察
身体を動かしやすくなり、歩行が安定したこと、活動量が増えたことにより、活動意欲の向上もうかがえました。お召し物を気にされたり、笑顔も多くみられるようになり、最近ではご主人様に調理したお料理を提供しています。まさに行動変容につながった事例になります。

他のご利用者さまの前向きにトレーニングしている姿や交流により刺激を受け、意欲的にトレーニングに励んでいることが、体力向上・パーキンソン症状緩和につながり、ADLの改善が図られたのではないかと考えます。

パーキンソン病は、うつ症状や意欲低下を伴うことが多い症例ではありますが、他者との関わりを持つこと、目標を共有することで意欲低下を防ぐことができ、前向きな気持ちでトレーニングしています。

今後も身体の調子が悪くて困っている方たちに通所していただきパワリハを忠実に実践する事で全員のADLを向上させて笑顔にしていきたいと思います。


(リハプライド 小倉北)

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