長崎県・佐世保市
2015/03/09
パワーリハビリでどうして糖尿病の方に効果が出るのか
糖尿病は国民病ともいわれるほど多い病気です。ごく大まかにいえば、糖尿病とは口から食べるエネルギーと消費されるエネルギーのバランスが崩れる病気で、このバランスを取っているインシュリンの分泌量や作用に問題があるために生じます。糖尿病それ自体は恐れることはありませんが、この病気は動脈硬化をもたらし、網膜の異常、脳梗塞、腎機能障害など多くの合併症を引き起こします。
糖尿病の治療は、口から食べるエネルギーを制限する食事療法、消費エネルギーを増やす運動、それにインシュリンそのものの治療があります。食事療法はともかく、脳梗塞を起こした人で困るのは「運動」ができなくなることです。
糖尿病の人たちへの運動(運動療法と呼ばれます)は、先にあげた消費エネルギーの増加のほか、インシュリン感受性の改善をもたらします。要するにインシュリンの働きを強めるといっても良いのです。このほかに運動は筋肉の中にあるグルット4という酵素の働きを強めて、血液中の糖を細胞内に取り込む作用を持っています。
パワーリハビリは、不活動筋の再活動化です。パワーリハビリによって、それこそ全身の筋肉がみな活動をはじめるとみてよく、そうなれば筋肉の中のグルット4もすべて働き出すことになるのです。
実際、糖尿病に対するパワーリハビリの効果は既に注目されており、その成果も少しずつ報告され始めています。
動作性の低下をもたらした不活動筋に対して、他の筋肉の代償を許さずに活動してもらうには、その不活動筋が本来働いていた方向を保障することがまず第一の条件となります。
たとえ優秀なセラピストの手といえども、同じ人に対して毎回常に同じ方向でトレーニングを続けていくことは不可能です。運動軸を一定に保つにはマシンの使用が不可欠であり、リハビリの効果を出すには正しい姿勢と動きで継続することが重要なのです。
リハプライドでの改善例(糖尿病をお持ちのご利用者様の場合)
・活動性が増し、外に出るのが好きになった
・背筋が伸び、歩行が安定するようになった
・体調が良くなり、元の明るい性格を取り戻した