長崎県・佐世保市
2015/06/01
私たちは要支援の方だけでなく、要介護の方にも、リハプライドのリハビリを積極的にご紹介していきたいと考えています。
私たちのリハビリは、立位が10秒くらい保持できる方であれば、要介護4の方でも5の方でもオススメできるリハビリです。
マシンを使ってガシャンガシャンとトレーニングしているので、トレーニングジムの筋力トレーニングのイメージと重なって「まさか要介護4や5の方がこんなリハビリが出来る訳がない」と考えてしまう方が非常に多いのですが、これは、本当によくある誤解です。
むしろマシンには、
①座ったままや横になった状態で出来ること
②自分自身の体重よりもはるかに軽い負荷で生活動作を繰り返せること
という2つの大きなメリットがあるため、介護度の高い方でも無理なくリハビリが出来るのです。
例えば、上図のレッグプレスという専用のメディカルマシンは、横になった状態のままで「椅子に座っている姿勢」を再現できます。このマシンを使えば、横に寝た状態で椅子から、立ち上がったり座ったりする動作を繰り返すことが出来ます。この動作を立位で行うとスクワットに近い動きとなり、自分の体重が足腰にかかってしまうため、介護度の高い方には非常に難しい動きになります。しかしこの専用のメディカルマシンでは自分の体重よりはるかに軽い負荷が設定できるため、安全に、同じ動きが繰り返せます。
この「生活動作と同じ動きを楽に繰り返せる」ということが、この専用のメディカルマシンを使ったリハビリの非常に素晴らしい長所です。
これこそが、廃用症候群に効果的な部分であり、維持期・慢性期のリハビリとしても理想的ポイントとなっているのです。
介護度の高い方のほとんどは、
動かせるのに動かさなかったから動かなくなった「廃用症候群」である可能性が高いです。
「廃用症候群」とは、寝たきりや行き過ぎた安静状態が続く事によって、様々な心身の機能低下を指しています。
その症状は単なる筋委縮に止まらず、関節拘縮、廃用性骨萎縮(骨粗鬆症)、起立性低血圧(立ちくらみ)、精神的合併症、括約筋障害(便秘・尿便失禁)にまで及びます。
病気になれば、どなたでも安静にして寝ていることは自然な行動ですが、安静状態を長く続けると、廃用症候群を引き起こしてしまいます。
要介護度の高い方は、皆さん、きっかけはどうあれ、ほとんどの方がこの「廃用症候群」を引き起こしている可能性が高いと言えます。
例えば、脳血管疾患が原因で半身にまひが残った方でも、リハビリを継続的に行っていれば寝たきりになることはなく、しっかりした運動学習が行えていれば、身体機能も徐々に回復していくことが大いに期待できます。
しかし、退院して通院のリハビリに行かなくなり、自宅でもあまり動かずテレビを見て過ごすような状態が続けば、「廃用症候群」になり、寝たきりや寝たきりに近い状態になってしまいます。
他にも、肺炎や骨折の治療で安静を強いられたり、抗がん剤の治療や手術などで体力が低下することによって「廃用症候群」が引き起こされるケース等、原因は様々です。
このような場合、ご本人もご家族も「病気(高齢)で動けなくなったのだから仕方がない」と考えてしまいがちですが、このようなケースこそ、私たちの専用のメディカルマシンを使ったリハビリで劇的な効果が期待できる可能性があります!
廃用症候群に効果的な、唯一のリハビリ。
「廃用症候群」が引き起こされるのは、動かさなかったことで筋肉・神経が廃用性・不活動になるためです。
ですから「廃用症候群」は廃用性・不活動になっていた筋肉・神経系を繰り返し動かし、活動筋に戻すことで改善が可能です。
そのために必要なのが、同じ動きの繰り返し動作の運動学習で、一連の動作に関わる筋肉・神経・大脳(海馬)系に刺激を与えることです。
これを行うことが出来るのが、私たちの顧問でもある国際医療福祉大学大学院教授の竹内先生が考案した専用のメディカルマシンを使ったリハビリ(パワーリハビリテーション)です。
PTさんやOTさんSTさんが病院の回復期で行う「リハビリ」は主に「機能回復」を目指したもので、回復期には大きな効果が期待できます。
そして維持期・慢性期のリハビリに必要なのは「機能回復」ではなく、動かさなかったことで廃用性・不活動になった生活動作に関わる筋肉・神経・大脳(海馬)系を運動学習により活動性を取り戻すことです。その点では、専用のメディカルマシンを使った私たちのリハビリは維持期・慢性期のリハビリには最適だということになります。
なぜなら、専用のメディカルマシンを使うことで、「全く同じポジション、全く同じ角度、全く同じ負荷で、全く同じ動き」を繰り返すことが出来るからです。
どんなに優秀なPTさんでも、人間である限り、そこまで正確で的確な運動学習は行えません。ですから竹内先生も、この私たちの専用マシンを使ったリハビリを「廃用症候群に効果的な唯一のリハビリである」と評価しています。
廃用症候群は治せます。
介護度が高い方ほど、改善できる可能性は高まります。
例えば、まひしてしまった筋肉の個別機能の回復は簡単ではありませんが、それをきっかけに「動かない生活」が続いたことで引き起こされてしまった廃用症候群は、私たちの専用メディカルマシンを使ったリハビリで大きく改善できる可能性があります。
それは脳血管疾患や心疾患によるまひだけでなく、重度の関節疾患や高齢による衰弱等においても同じです。
現在、ほとんどの要介護の方においては、原因疾病そのものや、特定筋肉の個別機能の喪失により要介護になっているというよりも、それをきっかけに活動性に乏しい生活に変わり、結果として廃用症候群になったことで要介護になっているケースが圧倒的に多いと言えるのではないでしょうか。
だからこそ私たちは、私たちのリハビリを、少しでも多くの、介護度の高い方にも、試していただきたいと考えています。