リハプライド・コラム

【加盟店様の声】医療法人愛整会 理事長 齋藤 好道 様

【加盟店様の声】医療法人愛整会  理事長 齋藤 好道 様

医療法人愛整会
理事長 齋藤 好道 様

岡崎整形外科 リハプライド(愛知県) 2022年4月開業




整形外科医も納得の“パワーリハビリテーション”効果!自立支援で支える地域医療の未来

整形外科のスペシャリストが「効果を感じた」パワーリハビリ

ー齋藤理事長のご経歴からお聞かせください。
齋藤:愛知県岡崎市に生まれ、中学時代に目に火傷をしたことをきっかけに医者になることを志しました。日本医科大学医学部を卒業し、名古屋大学医学部麻酔科研修医としてスタート。名古屋大学大学院で研究を深めたあとは静岡済生会病院や静岡厚生病院で整形外科医長を歴任し、市立岡崎病院で整形外科部長・リハビリ科副部長を務めました。
1986年に岡崎整形外科病院を、2003年には北斗病院を開院。現在は、医療法人愛整会理事長兼岡崎整形外科院長として勤務しています。
日本整形外科学会専門医、日本リウマチ学会専門医、日本リハビリテーション医学会認定臨床医、日本体育協会公認スポーツドクター、ロコモアドバイスドクターなどの資格を保有し、医療現場で研究を進めています。

ー整形外科のスペシャリストとして、『リハプライド』に興味を持っていただいたきっかけをお聞かせください。
齋藤:整形外科は人が生まれてから死ぬまでのすべてに関われることが面白みであり、個人的には関節外科、手の外科、脊椎外科に興味があって、この道を選びました。

介護を必要とする高齢者が増え続ける今、要支援・要介護になる最大の要因は、運動器の障害により移動機能の低下をきたす=ロコモティブシンドローム(ロコモ)とも言われています。脳損傷の方、心臓疾患の方、骨折後の方などは、入院治療で一時的に回復しても、自宅に戻ると3カ月もしないうちに移動機能が衰えて歩けなくなってしまうことが多いんです。

関節の可動域や筋力バランスを改善して身体機能を高めること、転倒予防を進めることがいかに大切か。整形の現場で嫌というほど実感したことで、20年ほど前からパワーリハビテーションに興味を持って研究してきました。

軽い負荷のマシントレーニングで、使わなくなった筋肉を活性化させて体力を維持・改善させるパワーリハビリは、高齢者に非常に効果的であり、その流れで『リハプライド』に加盟しました。

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整形外科✖『リハプライド』で最強のタッグを

ー『リハプライド』に加盟いただく以前から、介護事業を運営されていたそうですね。
齋藤:病院の一角でデイケアを運営していましたが、当時はパワーリハビリとは全く違うリハビリを提供していました。私は先人の言葉で「人間のできることは愛することと科学すること」が好きで、パワーリハビリを提供する介護事業者を徹底的に調べた結果、『リハプライドの』介護を科学するという考え方が、私の考えとマッチし、デイケアをやめて『リハプライド』を開業しました。


ー開業に際し、本部からのサポートでよかった点をお聞かせください。
齋藤:行政に関する手続きが全くわからなかったので、その辺りのサポートをリハコンテンツさんにお願いできた点が非常に助かりました。


ー1階に整形外科、2階に『リハプライド』を運営していらっしゃいます。どのように連携を取っていらっしゃいますか。
齋藤:現場の運営はスタッフと本部にほぼ任せていますが、診療の空いた時に私は2階に上がりリハプライドの様子を見学し、歩行訓練や移動の方法など、医学的根拠に基づいたアドバイスをしています。

1階の整形外科で診察した上でパワーリハビリが効果的だと思う方には、2階の『リハプライド』をご案内して見学してもらうなど、患者さんが最善の選択ができる環境を整えています。

1階には整形外科医だけでなく循環器内科医も診察しているので、利用者さんが急変した時でも迅速に対応でき、スタッフや利用者さんにとって安心の連携体制をとっています。

可動域とバランスがカギ。自立支援を支えるパワーリハビリの真価

ー『リハプライド』では、介護を必要とする方が自立した生活を送れるよう自立支援にも力を入れています。その点で、どのような印象をお持ちですか。
齋藤:私の診療にいらっしゃる方の中には『リハプライド』に通われる方も多く、みなさん、状態が改善されていて大変喜ばしいですね。トレーニングの効果が表れ、自立支援として機能しています。

例えば、専門的な話だと、片足立ちが何秒できるかによって転倒リスクは変わります。15秒以下の人は転倒リスクが髙く、骨折しやすいので、そういった知識を職員と共有し、現場のリハビリ(ロコモーショントレーニングなどを指導)に生かしていく必要があります。また、日々の指導以外にも、1~2カ月に一度は職員を集めて勉強会を実施しています。


ーパワーリハビリテーションとは何か、体験いただくまで理解されにくいのが実態です。
齋藤:基本的に、筋力増強ではなく可動域とバランスの訓練なので、ネーミングとギャップがあってわかりにくいですよね。リハビリをご案内する方には、筋力増強が目的ではないという点をしっかりお伝えしています。特に、膝や腰の悪い方などは、筋力のバランスを整えなければ下手なトレーニングは状態の悪化につながってしまう。

可動域とバランスが理想的な状態になって初めて、筋肉を増やすトレーニングが可能になるので、その順序を間違えると本末転倒。パワーリハビリに物足りなさを感じる方もいらっしゃいますが、体の構造や目的で考えると理にかなった運動です。

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重要なのは、「利用者様の健康づくりを進める」という意識

ー貴院での介護事業について、今後の展望をお聞かせください。
齋藤:多くのデイサービスは、ただの“お預かり”サービスになってしまっているように私には思えます。以前は、当院のデイケアもそうでした。でも、それには私は大反対。改善を促すパワーリハビリのあり方をもっと推進していきたいと思っています。

今は6台のマシンでリハビリを行っていますが、今後は2階部分のスペースを拡張し、より多くの利用者の方を受け入れられるよう整備していく予定です。この地域でも、まだ『リハプライド』をご存知いただいていない方も多いので、私どものサービスをもっと知っていただけるよう活動を広めていきます。


ー『リハプライド』の開業を考えている方に向けて、アドバイスをお願いします。
齋藤:当院のように活動の基盤やスペースがあると、小さな規模からでも始めやすいでしょうね。

その上で重要なのは、「利用者様をいかにいい状態にするか」という意識を核に職員のベクトルをそろえること。地域貢献の意味合いも含め、利用者様の健康づくりを進めることを第一に考え、『リハプライド』の本部が推奨する方針としてもその重要性が明示されているので、それに従って進めば何も心配ありません。


ー弊社への要望があればお聞かせください。
齋藤:開業後は担当のスーパーバイザーがついて現場をみてくれるので、サポート体制にも満足しています。事業所の売り上げがランク付けされて発表される仕組みもいいですね。自分たちがどこに位置しているかがわかり、経営的な励みになります。

今後、リハコンテンツとして新たな手法や知見が得られた際には、積極的に共有していただけるとうれしいですね。

ーありがとうございました。