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「日本経済新聞」2012年11月17日号

「日本経済新聞」2012年11月17日号

リハビリ型FC出店加速

リハコンテンツ、50店目指す
寝たきり防止需要見込む

 リハビリ型の通所介護(デイサービス)を手掛けるリハコンテンツ(千葉県船橋市、山下哲司社長)はフランチャイズチェーン(FC)出店を加速する。2013年6月期末までに現在より5割多い50店に増やす。寝たきりの状態になることなどを防ぐリハビリ型の需要は大きいとみて、運営ノウハウを提供し、異業種参入を促す。

 同社は要支援・要介護認定を受けた人を対象としたデイサービス「レッツ倶楽部」を運営する。現在は直営店が3店、FC加盟店が33店ある。

 要介護者を預かるだけでなく、トレーニングマシンを使いリハビリテーションを実施するのが特徴。負荷をかけすぎないようにしながら「座る・立つ・歩くといった日常動作に必要な筋肉を鍛え維持、改善する」(山下社長)。寝たきりになるのを防いだり、遅らせたりする。

 FCへの加盟を希望する企業はリハコンテンツで半月ほどの研修を受ける。施設は、15人を預かる場合で100平方メートルほど、開業資金は2500万円程度という。

 加盟店の増加をにらみ、介護記録や顧客開拓キャンペーン実施状況、介護報酬明細書の管理など本社で集約するシステムの開発に取りかかった。来春にもシステムの運用を始める予定だ。

 加盟店を増やすために異業種を対象にセミナーを開く。利用者開拓や介護保険の請求手続き、看護師の採用方法など業務に必要な営業ノウハウを教える。市場縮小が続き建設業や飲食業からの参入が増えている。

 各店には、リハビリを手伝うトレーナーのほか看護師が必要だ。県内では慢性的に看護師が不足しているが、夜間や休日の仕事がないことから休職中の看護師などを中心に採用が進んでいるという。

 同社は09年に設立。FCのほか、千葉、東京などに直営の店を持つ。12年6月期の売上高は2億2000万円だった。17年6月期には直営店を21店、FC店を200店に増やしたい考えだ。