メディア情報
広島経済レポート

輸入車販売のバルコム
デイサービスで介護参入
30年に10店舗、売上10億円へ
輸入車販売などのバルコム(安佐南区中筋、山坂哲郎会長)は介護分野に参入した。9月1日にリハビリ特化型の通所介護施設「バルコムケア リハプライド曙」を東区曙5-1-32の3階に開設。要介護認定を受けた高齢者などに専用マシンを使う運動プログラムを提供し、要介護度の改善を促す。年内をめどに岡山市でも計画。2030年までに10施設、同事業の売上高10億円を目指す。
県内の高齢化率は今年の調査で初めて30%を超え、要介護認定率も全国平均を上回る。自力歩行など健康寿命の延伸が課題となる一方、既存のデイサービスは手遊びや童謡を用いたトレーニングも多く、特に男性の利用者が敬遠することがあるという。
加盟したフランチャイズ(FC)「リハプライド」は、自立支援介護学に基づく軽量トレーニングマシンによる訓練が特徴。筋肥大ではなく、動かせる状態への回復に主眼を置いた器具6種類を設け、歩行訓練や座って行う太極拳などと組み合わせる。パーキンソン病やうつ病の利用者にも対応する。FC本部リハコンテンツ(千葉県)の山下哲司社長は県立広島商業高校硬式野球部出身。同部で主将を務めた山坂会長が同窓会で意気投合して導入に至ったという。直営含め県内7店目。千田町の直営店をはじめ既存6店はいずれも半日型で、1日型は今回が初めて。
定員は1日20人。週1〜3日の利用を中心に、50〜100人の登録を狙う。東、中、南区と府中町の片道20分以内を送迎範囲とし、受け入れはケアマネジャーの紹介に限る。サービス提供は午前9時半〜午後4時45分で、スタッフ6人。昼食はバルコムが中区で直営する飲食店が10品目の弁当を実費880円で提供する。細内裕介新規事業担当部長は「笑顔で外に出られる高齢者を増やしたい。福山や山口、福岡などバルコムの拠点に合わせて展開予定。同FC未展開の島根、鳥取も視野に入れる。現在は当社の一事業だが、拡大の状況を見て法人化も検討する」と話す。
バルコムは1967年設立。輸入車販売を祖業に不動産や飲食、通販も手掛ける。2025年12月期のグループ売上高456億円。35年までに1000億円掲げる。