リハプライド HOME改善事例 > 車いすから、歩行器を使って歩行が可能に!

改善事例

73歳/男性・要介護3

車いすから、歩行器を使って歩行が可能に!

http://youtu.be/kbaT769rysk

●要介護の原因
脳梗塞の発症による左不全麻痺
未破裂脳動脈瘤(令和2年3月13日手術)


●通所回数
週3回利用(リハプライド)
※週2回、他のデイサービスを利用


●個別機能訓練
・足踏み運動30回
・椅子を使った座位から立位への反復運動10回
・歩行練習(10メートル×6)
・立位での重心移動運動10回


●この改善事例のポイント

  • 車いす利用で自力歩行は難しかった状態から、歩行器を使って歩ける状態にまで改善した。
  • 再開当初は表情乏しく悲観的で気力もなく人任せだったが、身体機能の改善とともに、事業所スタッフやなじみの深い利用者様とにこやかに会話をされるようになった。
  • 歩行器で歩けるようになると、手術前のようにトレーニングに対する積極性が出てきた。

●利用の経緯

・脳梗塞の発症による左不全麻痺の症状を改善するために、平成28年から通所開始。
・令和元年頃に未破裂脳動脈瘤が発見されるも、当初は定期通院による経過観察をしていた。
・同年末ごろより左側の麻痺が進行しているという本人・家族の意見より、手術を受けるため令和元年12月にいったん利用を中断。
・令和2年3月13日にクリッピング術(浅側頭動脈-中大動脈吻合術)を実施。
・術後の長期入院が原因で廃用性進行が現れたため、リハビリ目的で転院を行い、著しく低下した体幹や下肢筋力の回復を目指した。
・令和2年6月、見守りや介助は必要なものの、動作能力は一定の改善が見られたことより退院。維持期のリハビリを行う機会として、週3回で利用再開する運びとなる。


●課題およびケアプラン

活動量の増加⇒デイサービス以外の外出等の活動量がほぼないため大垣城公園の散歩をする。 外出を増やす。
屋外歩行移動⇒平行棒や歩行器を使っての訓練及び介助による歩行の実施をする。
トイレでの排尿⇒紙おむつに頼らず、昼間出来るだけトイレに行くようにする。


●パワーリハビリ実施状況

ローイング 2.5㌔ 1セット → 3セット
レッグプレス 10㌔ 1セット → 3セット
チェストプレス 2.5㌔ 1セット → 3セット
ヒップアブダクション 3㌔ 1セット → 3セット
トーソフレクション 3㌔ 1セット → 3セット
レッグエクステンション 3.5㌔ 1セット → 3セット
2020年6月→1セット 7月→1セット 8月→3セットへ変更 ※負荷は変えず、セット数のみ増やす。


●体力測定の変化

令和2年6月20日
(退院後初回測定時)
令和3年3月13日
(約3カ月後)
Timed UP & GO 立位保てず、測定不能 38秒(歩行器使用)
開眼片足立ち 測定不能 支えあり 71秒
握力 右:17.8㎏
左:13.9㎏
右:22.0㎏
左:13.6㎏
ファンクショナルリーチ 26.0cm 30.0cm
長座位体前屈 28.0cm 28.0cm
30秒間足踏み 測定不能 16回
利用時の変化 無気力、無表情 スタッフや友人との会話に積極的に参加し、笑顔を浮かべる事が多い。
生活状況等の変化 起床後、ソファーで寝そべってTV鑑賞
ほとんどうたた寝
時折、奥様が声がけしストレッチ運動
喫茶店への外出を楽しみにしている。


●考察

【改善した理由】
リハビリを行う理由を常に意識して頂き、改善するための手順をしっかり話し合い改善リハビリプログラムについてしっかりと理解していただいた。

【取り組み内容】
・事業所スタッフが中心となりプログラム、廃用性進行の解消としてパワーリハビテーション実施と、左不全麻痺解消のアプローチとして、椅子の立座り運動(座位から立位の体位変換)・歩行時に左足の重心に注視した歩行訓練と立位の立姿勢の重心位置のこまめな確認を実施した。
・奥様の協力を得て、立座り運動の自宅練習実施した。

【今後の課題】
・入浴デイサービスとの連携を強化し水分摂取量の増加を図る事と、ケアマネ・医療機関との連携により、利尿剤の中止など服薬中の薬の減少を図っていきたい。

(リハプライド 大垣ヒノキ)

このページの上部へ